第1047回経営者モーニングセミナー 

第1047回経営者モーニングセミナー
4月19日 火曜日 金沢市倫理法人会モーニングセミナーは「家業」と題して、東山「吉はし菓子所」2台目店主 吉橋廣修様にご講話いただきました。

司会:谷内 直人 幹事
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朝の挨拶:吉藤 佐恵 幹事
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会長挨拶:連 友也 会長
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 先週、後継者倫理塾があり、昨年卒業した2名の方からお話しをお聞きしました。お一人は自分が数字に弱いことを知り、一年間勉強して簿記2級の資格を取得された。もう一人は毎日の墓参りを実践されている。この方は養子に入られた義理の父上が経営する会社で、以前は社長と意見をかわすことも少なかったが、倫理の学びを通して自信がつき、最近は良い意味で社長とぶつかるようになってきたという。
 今年の塾生も半年の学びの効果が出てきているようで楽しみです。

新入会員スピーチ:松本要さん(松本機会工業株式会社 社長)
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 この度、谷伊津子さんの紹介で入会した松本要です。入会の動機は初めて金沢市西倫理法人会にお招きいただいた時、受付の方の純真な対応に感動したことです。
 また万人幸福の栞に感銘を受け、自分を変えてみたいと思いました。そして尊敬できる知人が沢山いたことも動機の一つです。どうぞよろしくお願いいたします。

会員スピーチ:受川 寛 幹事
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 私の100日実践についてお話しさせていただきます。私は仕事柄出張が多く金沢にいるのは月の半分くらいです。それで1歳半の子どもの面倒は妻に任せきりです。そこで100日実践は、毎日妻の足をマッサージすることに決め実行しています。できない日にはデザートを買って帰ります。続けるこつはできない日にはできないとはっきり言うこと、毎日ではなく週に3、4日でも良いから始めることです。

講話者紹介:白山市倫理法人会 杉俣 紘一 監査
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 私は大工をしていますが、今日の講話者、吉橋廣修さんの姉妹は私のお客様で以前お家を建てさせていただきました。お兄さんのことはかねてお聞きしていましたが、今年2月の新聞に廣修さんの記事が紹介されていたので是非この方のお話しをモーニングセミナーでお聴きしたいと思い、お願いしたところ快くお引き受けいただいた次第です。

講話:テーマ「家業」
講師:東山「吉はし菓子所」2台目店主 吉橋廣修氏
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 当店は戦後、昭和22年に森八で修行した父が創業し、以来ずっと東山で商いを続けております。当時はまだ闇市がある時代で注文があれば作るといった形態でした。それでもお茶の先生や料理屋さんなどから少しずつ信用を得てきました。その頃からですが、当店は受注生産の菓子屋で小売りはしておりません。
 当時まだ小学生だった私は、学校に行く前から鍋を洗ったり、帰ってからも配達などの手伝いをさせられていました。また、年末などはお正月の菓子のため毎日徹夜で仕事をする両親を間近に見てきました。そんな私が家業を継ぎたくないと思ったのは当然でした。

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 それで大学は横浜に行き、外国語を学び、東京で語学を活かせる会社に就職しました。しかし希望はかなわず、配属はプログラムを組むシステム系のセクションでした。しばらくは我慢したものの、やがて自律神経失調症になってしまいました。それがきっかけで人生を考えた時「長男の自覚」が目覚め金沢に帰ることになります。母はこのことを非常に残念がりましたが、父は大喜びでした。
 それから父の姿を見ながら仕事を覚えるわけですが、一番最初に教えられたことは「注文は簡単にとれないぞ」と言うことです。すぐには実感できませんでしたが、やがてこの言葉の重さを実感するようになります。

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 当時「吉はし」は一件の料理屋さんが65%の売上を締めており、まだまだ無名で森八さんなどと比べると随分格下です。これではごひいきの料理屋さんにも申し訳ないと一生懸命仕事に励んだものです。このころから父とも、お客様の好みや、菓子のデザインなどで衝突したことを思い出します。
 7、8年父と一緒に仕事をしましたが、父が亡くなったとき、それまで納めてきたお菓子が、自分ひとりで作って持って行くと、「今までとは違う」といって受け取ってもらえなくなったのです。
 改めて父の偉大さを知らされた時期です。そして何度も失敗を繰り返し、恥をかいてきましたが、ある時お客様に本気で謝っていると、お客様も心を開いて色々と教えてくれるようになりました。
 今の私は失敗を通し、お客様に育てられたと言っても過言ではありません。今では、息子達も修行から帰り一緒に仕事をしていますが、こんな経験をしてもらいたいと思っています。

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 おかげさまで今では県外からもお声をかけていただくようになりましたが、まだまだ失敗をしています。最後に大きな失敗談を一つ。富山で県外から有名な美術商の方なども参加される大きな茶会があり、お声をかけていただきました。しかし、こともあろうにその日を一日まちがえ当日になって「まだお菓子が届かない」と催促の電話。絶体絶命で頭が真っ白になりましたが、妻がすぐに行くぞと言うもので車を走らせ車中でお菓子を作ったこともあります。
 とんでもない失敗でしたが、お客様からは済んだことはしょうがないと、お代金も頂戴し大変恐縮し、これからは同じ失敗を繰り返さないように精進して行こうと肝に銘じました。そして仕事を通し多くの美術品とふれあう機会にも恵まれ、見る目も養われてきたように感じています。まだまだお話ししたいところですが時間が来たので失礼いたします。

連絡事項 : 酒井 信一 事務長
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文章 : 出村 明
写真 : 塚本 茂樹
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by rinrikana01 | 2011-04-20 20:02

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