今月最後の司会も 山崎 聡史 幹事
朝の挨拶と万人幸福の栞輪読 水島 栄美子 副会長
田村 隆 会長の挨拶
アカデミー賞で邦画がダブル受賞という嬉しいニュースが飛び込んできました。
「おくりびと」は、死者を送りだす仕事、次の世界に送りだすという新しい死生観があります。15年も前から、本木さんが映画にすることを決意し、その制作費を集めるのに奔走されてできあがった作品です。
アフガニスタンで農業指導していた青年が殺害されました。サツマイモがようやく収穫できるようになったことを、地域のみんなと喜んだばかりでした。
2つのエピソードに共通するのは、お金には罪はないけれど、それを使う人間の思いで良くも悪くもなるということです。
本日の講話者の森さんを日銀に尋ねた時、銀行内にはチリ一つ落ちておらず、職員の応対の姿勢が実にキリッとしていたことに驚きました。「みなさまの大切なお金を預かっているのですから、それは当たり前のことですよ」と言われたことに感銘しました。
会員スピーチ
中村 慎一 富山市倫理法人会会長
今朝は富山市から4名で参加しました。金沢市の活気を富山に持ち帰ります。
水野 雅男 幹事
4月から金沢大学の教員になり、社会起業家を目指す学生を育てることが使命です。アショカ財団は世界中から社会起業家のタマゴを発掘し、3年間にわたり彼らの生活費を援助して、様々な形で社会を変革するという彼らのビジョンの実現をサポートしています。そのアショカフェロー(志願者)を選定する4つの規準の中に「強い倫理観を持っていること」があります。自分も学生達にもその倫理観を求めていきます。
講話者の紹介:輪島の土蔵の修復現場を見学してもらったことがあります。常に現場に出ていらっしゃる行動力に感銘を受けました。また、立派な仕事をなさっていますが、オフの時には街歩きを楽しんでおられます。松任までも歩いて行かれ、お餅屋・桶和の黍団子を店頭で頬張っておられるという気さくな人柄にも惹かれました。
【講話】
日本銀行 金沢支店長
森 俊彦 氏
テーマ「日銀はこんな仕事してます」
■日銀金沢支店開設百周年記念イベント
百周年を記念して、「にちぎん博in金沢」を3月14日(土)15日(日)に金沢
21世紀美術館のシアター21(地下1階)で開催します。
・ 昔の自衛消防隊の半纏:消防隊は香林坊の映画街の火事を消して表彰された
こともあります。
・ 越前和紙:日本銀行券の紙のルーツです。
・ 古いお札を裁断した断片入りのカードと香林坊育ちの(日銀で育てた)あさ
がおの種を先着2千名の方にプレゼントいたします。
職員が手作りで準備を進めていますので、どうぞいらしてください。
詳細は、
日銀金沢支店のホームページをご覧下さい。
■地域の情報を配信
景気は決して良くはありませんが、そんな中でも頑張っている企業や商店がた
くさんあります。そういう事例を調査し本店に報告するだけでなく、地域に情報
を還元するレポートとしてホームページ上で配信しています。
■入行から30年
1979年に日銀に入社してから30年が経ちました。最初の10年間はエコノミスト
として、「日銀短観」をまとめたり、シカゴ大学へ留学したりしていました。次
の10年間は、ニューヨーク支店や国際局などでインターナショナルな活動に従事
しました。最近の10年は、国内の取引先・金融機関とのやりとりが中心業務です。
■現場に真実あり
データを扱いますが、それでも現場に赴きます。毎日午前1社、午後1社という
ように。データには2つの欠点があるからです。①データは企業全体や経済全体
を物語ることができずに「部分的情報」、②データが公表されるのは常に「過去
の情報」。データだけで景気や経営の判断をするということは、バックミラーを
見ながら前進運転するのに似ています。それを回避するために、企業を訪問して、
社長との対話に加え、もの作りなどの現場を拝見することで適切な景気判断をす
るようにしています。
■人間(ジンカン)至る所に青山(セイザン)あり
ちょうど1年前に亡くなった父が、私の18歳の頃に教えてくれた言葉で、「ど
こへ行っても骨を埋めるつもりで仕事をしろ」、土地の人と仲良くなってその地
域に貢献しなさいというメッセージです。危篤状態の父を見舞いに行ったとき、
気力を振り絞って「金沢へ帰って仕事しなさい」と書き記してくれました。その
言葉を大切に、北陸の活性化のために仕事をしていきます。
実践を通してのお話しと、倫理観に溢れる実話を拝聴し、
会場全体が感動の空気に包まれました。
素晴らしい講話に心から感謝申し上げます。
事務連絡 東 竜盛 事務長
今日の参加:70社 88人 多数参加下さりありがとうございます。
誓いの言葉 尾崎 知恵子 幹事
文章:水野 雅男 / 写真:塚本 茂樹